【映画】ルームROOM『はじめまして、世界』
アマゾンプライムで、たまに映画を見ています。
レンタルビデオ屋さんに行っても、なかなか決められずに1時間とか経っちゃう私。ある程度、種類を絞ってもらえるamazonプライムは結構ありがたい。興味のあるものをチェックして観ています。息子くんを寝かせた夜のお楽しみ時間。大人の時間!ヤッホー(^O^)/
先日見た映画、ルームROOM『はじめまして、世界』
先日、たまたまトップに出てきた映画を観ました。7年もの間、男に誘拐されて、庭の小屋に監禁された女性とその5歳の息子の話。
小さな小屋には、天窓が一つ。テレビが一つ。ベッドが一つ。クローゼットが一つ。そして、ママが一人。たまごの殻で作ったたまご蛇が一匹。
その5歳の少年にとっては、それがすべて。それが彼の世界のすべてなのである。
テレビの中の人間は、ニセモノ。ママは、本物。ネズミは、本物。この部屋の中だけしか世界はなくて、壁の外は宇宙。そう思っていた少年。
そこから、脱出して、本物の世界を見に行くという話です。
生まれてから、一度も部屋の外に出たことがなかったら
少年は、一度も外に出たことがなくて、世界のことは何にも知らない。だから、脱出して外に出た時にはすべてのことが新鮮で、びっくりしてしまいます。
その世界しかしらなかったら、それが全てだと思ってしまう。でも、本当は世界はそんなに小さくなくて、いろんなことがあって、いろんなものがあって、いろんな人がいて、いろんな考え方がある。
楽しいことがあれば、辛いこともある。世界は大きすぎて、いつも一緒だったママと離れ離れになってしまうこともある。小さい部屋の中では、いつも手の届く場所にいた。小さな部屋の中で出来ることは限られていたけど、いつもママは少年を見ていた。外に出たら、ママといつも一緒にはいられなくなってしまった。
「外の世界は、自由なはずなのに、幸せってなんだろう」
特に印象的だったシーン
「世界は、ものすごく広い。だからバターを広い所に塗るみたいに時間が少なくなる。急いで!早くしなさい!大急ぎで終わらせよう!そして、ママは僕を置いて、大急ぎで天国に行こうとした。」
外の世界に出たあとに、これまでの時間の流れに絶望してママが自殺未遂を図ってしまった時の少年の言葉。
世界が広くなったら、バターを広い所に塗るみたいに、薄っぺらくなる。時間が少なくなる。本当に、その通りだ。広い世界で生きてくには、あれもしないといけないし、これもしないといけない。時間がない、時間がない。世界が広くなると、薄っぺらくなってしまうものもあるのかもしれない。
なんだか、大人の社会とよく似ている。
小さな世界しか知らなくて、目の前のものだけに集中していた時は、世界は狭いけど濃い時間が流れている。納得のいくまで時間をかけて、満足できるまでそこに居られる。でも、成功するにつれて、大きくなるにつれて、やらなきゃいけないことが増えて「時間がない!急いで急いで!」ということが増える。それは、本当に望んでいたことだったのだろうか。
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ママにとっては、狭くて、憎くて、汚らわしいと思っていた小さな小屋。でも、少年にとっては、そこはママとの濃い時間を過ごした大好きな場所。
「いつもの小さなベッドで、ママと一緒に寝たい。」世界が小さくてもいい。ママがいつも笑っていて、いつも僕を見ていて、いつも一緒に遊びたい。そんな気持ちを抱えながらも、広い世界で生きていくという決意をする少年。
ここ最近観た映画の中ではかなり印象的で、とても考えさせられる内容でした。バターを広い所に塗るみたいに、薄っぺらくなる。その言葉は、かなり胸に刺さりました。
話題になった映画みたいですが、全然知らなかったです。もし、まだ見ていない人がいたら是非!アマゾンプライム会員は無料です。
子供が寝た後の大人の時間はいいですよね!!
ご苦労様です!!
でも寝れるときに寝てくださいね!!