もしかして…の不安をなくす方法
まだ見ぬ未来を心配する人
ある時、うちに泊まりに来た4歳の女の子がこう言いました。
「明日、雨が降ったら、どうしよう。傘を持ってくるのを忘れちゃった。」
翌日の雨予報を見て「明日は雨が降るかもしれないね。」と私が発した一言がきっかけでした。
なので、女の子にこう言いました。
「雨が降るかもしれないけど、降らないかもしれないよ。それに、車まで走れば大丈夫だよ♪」すると「雨が降ったら、走っても濡れちゃうよ!濡れちゃったら、どうしよう。」と。
「走ったら、大丈夫じゃない?もし濡れちゃったら、タオルで拭いてあげるよ!」と私が言うと、まだ納得がいかない様子。
「じゃあさ、雨が降ったら傘を貸してあげるから、大丈夫だよ。」
すると、女の子は「傘は何本ある?ママと、私と、妹の分のある?」心配そうだったので、「大きいのがふたつと、小さいのがひとつあるから大丈夫!ママと妹の分も心配して、優しいね。」と言いました。
「大きい傘は、ママと私。小さい傘は、妹。それでいいよね。」「もしかしたら、明日、いっぱい雨が降るかもしれないけど、傘は壊れないかな?」
明日の朝雨が降ること、濡れてしまうこと、傘が足りること、傘が壊れないこと。
不安がどんどん押し寄せてくるようでした。
まだ、明日になってもいないのに。笑
それがすっごく可愛くて、ちょっといじめたくなったりもしたのですが、そこはぐっとこらえて。「大丈夫、大丈夫」そう繰り返して、ママがお風呂から出て、やっと眠りにつけたようでした。
これって、雨だから滑稽な気もするけど、大人も全く一緒だなと思いました。
まだ起こっていない出来事を想像して、不安になること
もしかしたら、無いかもしれない。もしかしたら、出来ないかもしれない。もしかしたら、失敗するかもしれない。もしかしたら、負けちゃうかもしれない。
もしかしたら、を想像するのってリスク回避のために大切。でも、あまりにも「もしかしたら」が押し寄せてくると、不安で動けなくなってしまう。
これを乗り越える方法は「もしかしたら、こうなるかもしれないけど大丈夫」ということを知るとこ。
「雨が降るかもしれないけど、降っても大丈夫」「失敗するかもしれないけど、失敗しても大丈夫」「出来ないかもしれないけど、出来なくても大丈夫」
それを知ってしまえば、不安は格段に減るはず。
【人生で起こることの大半は乗り越えられる、大丈夫】と知ること。ただそれだけ。
それを知るには、たくさん失敗すること。たくさん失敗するには、やったことないことをしてみること。やったことないことをしてみるには【いつもとちょっと違う行動をすること】
もしかしたら、を考えないことを楽天的と言う。もしかしたら、を考えて、その上でそれでも大丈夫だと判断することを楽観的と言う。
似ているようで、全然違う。
ちなみに、まだ起こっていないことに望みがないと考えるのが悲観的。
子どもは感性の宝庫
私は、この女の子と話すのが大好きである。考えさせられるような言葉や、行動をするから見ているのがすごく楽しい。そして何よりすごくかわいい。
いつか、一緒に雨の中を傘をささずに一緒にびしょ濡れになって遊んでみたい、と密かに企んでいる。(ママに怒られそうだから、内緒でね)
もしかしたら、雨が降っちゃうかもしれないけど、それは明日雨が降ってから考えよう。
もしかしたら、失敗しちゃうかもしれないけど、それは失敗してから考えよう。
もしかしたら、出来ないかもしれないけど、それは挑戦してから考えよう。
子どもって本当に面白いなあ。中島希でした。
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