「させる、させられる」から「してあげる、してもらう」へ
SHIEN学という考え方をご存知ですか。
私も数年前に薦めていただいた本を通して初めて知りました。
これからの働き方や、人間関係において、これまでとは考え方が大きく変わってきているということをわかりやすく書いてある本です。
これまでの働き方は「させる、させられる」という上下の関係でした。組織が大きくなるほど、その傾向は強いのかもしれません。
しかし、その考え方ではだんだんそれではうまくいかなくなっていている。それぞれが自分の得意なことを、してあげたり、してもらったり、相互に協力しながら力を引き出しあっていく。
そんな横の関係を作って、力を引き出しあう働き方がSHIEN学。そんな考え方を知った時には、ちょっと衝撃でした。
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この本の中に、興味深い項目がありました。
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これまでは「何か問題を解決するために、自分が(上の人が)解を探す」→「誰かに(下の人に)指示し、解決させる」
というのが、一般的でした。
今はだんだんと「依頼者と作業者(上の人と下の人)が、一緒に考える」という流れが出てきています。
先生と、生徒で考えると分かりやすいかもしれません。
これまでは、先生が「教える・指示する・正解を与える」という流れだったものを、「一緒に考える・正解を共に探す・先生も子どもから教えてもらう」そんな上下だけではない関係で繋がる。
お互い重なり合って、より良い方法を探す。そんなイメージです。
(トップダウン型、ボトムアップ型、といった方がわかるやすい人もいるかもしれません。)
そしてこれからの時代は、さらに関係が進化して「解が向こうからやってくる、困ったことを解決しようとする前に解決している」という時代になるのではないか、と。
SNSなどの発達により、これまで重なりがなかった部分にも重なりが生まれ、互いに「してあげたり、してもらったり」自分が得意なこと、自分が持っている技術や知恵を、互いに交換することで、社会は回っていくのではないか、と。
そんな夢のような話が書いてありました。読んだ時は、正直「まさかそんなこと起きるかな。そんなうまくいくかな。」と半信半疑でした。
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なんで、急にこんなことを思い出したのかというと、ここの所ラッキーとかハッピーとかいうだけでは言い表せられないような有難いことがたくさん起こっています。
まさに「ありがとうが来てくれる」というなんとも有難い状態。
non号を引き渡すにあたって、車の購入を考えていたら「8万キロの車でよければ、あげる」という方がちょうどいい時期に教えてくれたり。
ベビーカーとチャイルドシート買わなきゃな~と思っていたら「よかったらどうぞ」と、お世話になったお客さんに頂いてしまったり。(これまで散々お世話になった上、赤ちゃん用品たくさん頂いてしまった上、美味しいお昼ご飯までご馳走になって帰るという図々しさには自分でもびっくり。笑)
超!食べたいと思っていたケーキ屋さんの焼き菓子(朝いかないと売り切れちゃう!)を、なかなか行けないな~と諦めていたら、手土産に買ってきて頂けたり。(SNSでそのお店に対するリアクションで「好きなんだろうなー」と推測していただいたみたいで)
赤ちゃん用品が不要なものがあるけど、と声をかけて頂いたり。(たまたま買おうとしていたもの)
その他にも「自分が不得意なことや分からないこと」を得意な方が教えてくれたり。
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「ください」と発信したわけではなく、相手の完全なる御厚意やふとした日常会話から、なんか解決されてしまった!そんなことが過去にも多々ありました。
このブログを作る時も、サーバーのことがちんぷんかんぷんだったのですが、たまたま毎朝寄ってくれてた常連さんの中にサーバーの作成と管理をされている方がいて、ものすごいスピードで作ってくれたり。(コーヒーを作りながら世間話で、HP作りたいな~と何気なく話すまで、その仕事をしていることすら知らなかった)私のサーバーが作れたのはここのおかげです。「tipwebk」
ワードプレスのことが全くわからなかったのに、毎日のように来てくれた方にワードプレスが得意な方がいて親切に教えて頂いたり。初期の設定やわからないことを教えてもらって助かっています。「ノマサラ日記」
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私は、こういうのを引き寄せの法則とか、願えば叶う、とかっていう言葉で片付けるのが好きではなくて、もっと理論的な理由が必ずあると思っています。
これまでは、人と人の内情が重なり合うことは稀で、特に交わることなく通り過ぎていた関係。でも、人と接する機会が多い時や、SNSを活用していると、周りの人の状況が把握しやすく「もしよければ、自分に出来ることがあれば、得意なことで喜んでくれそうな人がいそうだ、、」と、考える素敵な人が出てきているのではないかと思います。
自分の得意なことや好きなことで、誰かがよろこんでくれたら嬉しいという人間の心理に基づいています。
この一連の流れの素晴らしいところは「してもらう」と「させる」がイコールではないところ。どちらかというと「してもらう」は「させてあげる」寄りになってい流のかもしれません。
そして、その連鎖から「ありがたいなあ、今度誰かが困っている時は自分にできることをさせてもらおう」と、プラスの循環になっていくところです。
その連鎖に入るには「自分が相手に何が出来るか」をいつも考えたり把握している必要があります。大げさなことでなくても、ちょっとしてことでも「私にできること」「相手に喜んでもらえること」を知っているというのは、強みになります。
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暗いニュースを見ていると、この先日本は大丈夫かな?心配になることもありますが、こうして別の視点から見てみると、世の中はだんだん豊かになっていくし面白くなっていくような気がします。
これから、もっと鮮やかな豊かな社会になっていくのか。暗く貧しい社会になっていくのか。
どちらを選択するも、自分次第なのかもしれないですね。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。暑い中、頑張る社会人にエールをこめて。中島希でした。
おもしろいなぁ
このSHIEN学が発揮されるボランティア精神とそれ以外のプラスアルファがあるような気がしますが。。。人間なんだなぁ、みんな。
と思いました(๑❛ᴗ❛๑)