旬のたけのこを茹でながら思うこと
今年も、近所のおじちゃんに筍をいただきました。
ここに引っ越してくるまで、たけのこはスーパーで売っている水煮しか見たことがなかった私。初めて見た時は結構びびりました。
あの、チクチクしてケバケバした感触は、まさにその辺の道端で遭遇するイノシシの子供みたい。(イノシシ触ったことないいけど)で、下の方に毒々しい赤いブツブツがついていたりして、ちょっとグロテスク。そこに、包丁で切り込みを入れて、ちょっと皮をむいていくんですけど(うぎゃー)っていつも思ってます。
動物でもないのにあの獣感が出せるたけのこってすごい。
さばけない女
主婦歴、1年半。恥ずかしながら、魚とかの魚介で顔がついているものがどうしてもさばけません。魚も、イカも、エビも、絶対さばいていないやつを買った方が美味しいのはわかってるんですけど、どうしても、さばけない。
菜食主義というわけでもなく、むしろ魚介類は大好き。それでもやっぱり、触れない…。だって、こっち見てるんだもん。
今までで一番恐怖だったのが、クリスマスにやったダッチオーブンでローストチキンの丸鶏。お腹の中に野菜を入れるのが絶対に出来ない!と思って、処理は旦那さんに任せました。
昔、エスニックカフェでバイトをしていた時にトムヤンクンのエビをひたすら処理するっていう仕事がありました。ひぇ〜〜〜と思いながらも、仕事だからひたすらやってました。頭を残したエビの足と殻をむいて、ヒゲを切っていくんですけど、エビってこっち見てるんですよね。絶対。絶対、こっち見てる。しかもよくよく見ると、一人一人顔が違う。
目の大きさや、目のついている方向、飛び出し具合、左右非対称。当たり前なんですけど見れば見るほど、不思議で。
どの顔が正解とか、不正解とかないんですよね。美しいのか、美しくないのかも、はっきり言ってわからない。もしかしたら、エビ界では美しいエビとそうでないエビがいるのかもしれないけど、違う種類の生き物からしたら、結構どうでもいい。
人間の見た目は、人間界以外からしたら大差はない
人間も、きっと人間界以外からしたらそんなに容姿の大差なんてない。頭が一つ、腕が二本に足が二本。目が二つ。鼻が一つに口が一つ。
たまに、そういう「カタチの条件」が違う人もいて、それは四つ葉のクローバーみたいなものかもしれない。みんなと違う。みんなと違う、という価値がある。
それだけのこと。
たけのこの話からずいぶんと飛躍しちゃいましたが、今日はそんなことを思いながらたけのこご飯を食べようと思います。茹で上がったたけのこは、獣の気配を感じないから、もう平気。中島希でした。
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