外側の生きやすさと、内側の生きづらさ
山に住んで、3週間が経ちました。
気付くことや思うことが、日々、湧いてきます。発見や、面白いことや、感動する出来事も。だから何っていうわけじゃないんだけど、ここでしか出来ない体験をしている。貴重な毎日です。
便利と少しだけ離れた生活をしてみて、気付いたこと。
今より不便な生活をしていた時代は、生きるためにやるべきことが多くて、心が病んでしまう人が少ないんじゃないかと。
…
田舎や、山や、昔の暮らしは、日々やるべきことがとにかくいっぱいある。生きる為に薪だって割らなきゃいけないし、ヘビ除けの為に草刈りもしたい。食料調達のお買い物までは何時間もかかる。出前なんてもちろんこない。
まだ、この家は電気も通っているし水道もある。でも、それがない時代はきっと、もっともっと不便だった。沢まで水を汲みに行く、料理する為に火を起こす。洗濯板を使って、一枚ずつ洗濯をする。
日々、生きる為にやるべきことがとにかく沢山ある。
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そうこうしていたら、1日なんていうのはあっという間に終わってしまう。
そして、それらのことを一人ではやりきれないから家族というチームがある。それぞれの役割をそれぞれが果たさないと、生活が上手く回らない。だから、一人では生きていけなくて、家族あが必要だった。
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生活の為に、手をかけなくていい時間が増えたっていうのは素晴らしいこと。他のたくさんのことを考えられる時間が増え、いろんなアイディアや技術の発達が進むようになった。さらに生活を便利にするようなモノは増え続けるはずだ。
それと同時に、考えすぎなくていいことも考えられる時間ができてしまった。
昔だったら出てこなかったような種類の悩みが、増えすぎてしまった。
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考える時間が増えたっていうのは、個人的にはすごくありがたいことだと思っていて、生きることや幸せや、仕事や、人間関係や、様々なことを深く考えられる時間は大好きだ。ただ、考える時間が増えることは、別の可能性も増やしてしまう。
自分を追い込んでしまったり、マイナスな感情を増幅させてしまったり、自分だけが孤独だと感じてしまったり。
都会の中にポツンと立っていると、自分だけが独りのような感覚になる。大勢の人が行き交っている繁華街ほど、そう思う。
逆に、誰もいないような田舎にひとりで立っていても、孤独はそこまで感じない。だって、みんなが一人でそれが当たり前なのだから。
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考える時間が増えて、より有意義に時間を使えるようになる人ももちろん大勢いて、そのおかげでさらに世界が豊かに発展していくのはとってもおもしろい。
ただ、効率化が進みすぎて、情報の波が多すぎて、処理しきれない人もたくさん出てきているような気がする。
こんな時代だからこそ、自分をしっかり持たないと。ハードの生きやすさの分だけ、ソフトの生きづらさにぶち当たっtしまう。
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こんなことを考えるのって、ちょっと楽しいな。
どうせ考える時間が増えるなら…自分にとって幸せになることを考えたいし、楽しいことを考えたいし、おもしろいことを探していきたい。生きてる実感がある毎日がいい。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。豊田市駅の移動カフェcafebusnonの希でした。
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コメント4件
おはよ~ございます。
そのとおりと思います。
ワークライフバランス、と言われていますが、
ライフワークバランスと言われないのが、
今の世の中ですね。
少し前は、スローライフ、スローフード、
という言葉が流行っていましたが、
そんな言葉さえ足早に死語になりました。
・・・ラテ戴いて落ち着こう(๑❛ᴗ❛๑)
のんちゃん、おはよ。
今朝はまさに現代社会についてのことだね。
生まれたときから全てがある、あって当たり前の中で生活してると困ったことあっても、すぐ解決するから思考能力が低いと思う。
モノづくりの社会もそうだけど、開発スピードが速すぎて考える時間がないからもう大変だよ。毎日、ストレスを生産してるみたい(笑)
今、都会から山に住む人が増えてるのはこういう理由だと思う。
言い方悪いと現実逃避だけど、同じ苦労するなら大変だけど楽しい苦労を取る感じかな。
今の、のんちゃんは自然体だから見てて気持ちいいし、ずっとこのままでね✩︎⡱