わたしが雪を好きな理由
豊田にも、やっときました。雪の季節。
朝起きて、窓の外が真っ白だった時の輝く景色がとても好きです。
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昔は、雪は大嫌いでした。そもそも、冬が嫌いでした。なんなら、雨だって嫌いでした。その上、夏も嫌いでした。
春と秋の、ちょうどいい季節だけになっちゃえばいいのにと思っていました。
雨なんか、降らなければいいと思っていました。
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今は、雪の日は大好きです。朝から、いつもと違う幻想的な景色に出会えるから。
冬の季節は大好きです。薪ストーブに火をともして、ゆらゆら揺れる炎をこれでもかというほど眺められるから。
雨の日だって、好きです。お気に入りの長靴を履ける、楽しみがあるから。
夏の暑い季節も待ち遠しいです。快晴の日に、昼からお外で飲むビール。あれほど幸せなことはありません。
春は、新緑をたのしみに。秋は、栗にきのこにお芋に、わくわくします。
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これって、季節の話だけど季節の話だけじゃないんです。相手が季節であろうと、人間であろうと、モノであろうと一緒。
目の前にあるものから、好きな部分を見つける。今あるものに目向けるということ。目の前に無いものを見ようとするから、無いものねだりが始まる。
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いま、目の前にいる人の好きな部分を探してみる。そしたら、苦手な人はぐんと減る。
いま、持っているものに目を向けて、新しい使い方を探してみる。そしたら、物欲が無限に湧き出ることもない。
いま、自分に出来ること、自分が持ってる才能に、目を向けてみる。そしたら、誰かを羨むヒマなんて無いことに気が付く。
【戻れない過ぎてしまった昨日】に後悔するんじゃなく、【まだ来ていない明日】に不安を抱くのでもなく【今、目の前にある今日】に意識を向ける。
それだけで、毎日はずっと楽しくなる。つまり、人生は楽しくなるということ。
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それに気付かせてくれたのは、きっと移動販売。
寒さの中から、温かさを見つける。
苦手な人の中から、優しさを見つける。
孤独の中から、強さを見つける。
【今日1日】の中から、ときめきを見つける。
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《やらされている》《やらなくてはいけない》状況の中からそれを見つけるのは、なかなか難しい。
《やりたい》《自分が決めたこと》という状況の中から、それを見つけるのはけっこう簡単。
だから《好きなことを仕事にすること》をすすめる人が多いのだ。ものの見方が変わり、人生が変わるから。
好きなことを仕事にするのは、それに気付くキッカケにすぎない。別の何かから、それを見つかられたら、それだっていい。
なにかのキッカケで『それ』に気付くことが大切なのだ。
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雪の朝、そんなことを思い出しました。良いも悪いも、勝ちも負けもない。そんな世界はとっても穏やかです。しとしと降る雪の日の、穏やかな時間の中で。中島希でした。
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