記憶の中で希望を与える『クラークケント』
27・28・29と、キャンプに行ってきました。
今回は、山のキャンプ。岐阜県郡上市の阿弥陀ケ滝のすぐ近く、OUTDOOR STYLE-AMIDAという新しいキャンプ場。 HPはこちら
郡上市は、ちょっと懐かしい場所でもあります。8年くらい前、前職の事務職を辞めてから、上京するまでの数ヶ月間、住み込みでバイトをしていたダイナランドというスキー場があるところ。
なんでダイナランドで働くことになったのかというと、当時、「リゾートバイト」という響きに憧れていて、どうしてもしてみたかったから。「上京したらできないから、今のうちにしとこう!」みたいな安易な考えだったと思います。
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2か月くらい住み込みで働けることになり、初めて家を出て生活することが新鮮で楽しかったです。そういえば、その時まで洗濯機の使い方を分かっていなかったなあ…。
柔軟剤と洗濯洗剤があるということを知らず、柔軟剤で洗濯をしていたら「それじゃあ洗えないよ。」と教えてもらったような記憶があります。今となってはいい思い出です。
その、郡上市の白鳥というところに、エアストリーム(銀色の牽引タイプのトレーラー)でカフェをやっているお店がありました。
まさに、移動しない移動カフェ。
その時の、一緒に働いていた子が「カフェをやりたいんだったら、一度行ったほうがいい!いろいろ聞いてみなよ!」と連れて行ってくれました。
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店主さんは、50代くらいのおじちゃんでした。
そのダンディーなおじちゃんに「私もいつかこういうカフェの仕事をしたいです」と言って、アドバイスをしてもらった記憶があります。
その時のおじちゃんの反応は「カフェの経営ははっきり言って人にはオススメしないけど、どうしても何か目的があってやりたいならやってみたらいいんじゃない。」
そんな感じだったと思います。
まさに、今私が誰かに聞かれたたら同じようなことを言うと思います。
クラークケントは20歳の私にとっては、すごく刺激になりました。こんな形でカフェができる!というのは大きな希望になりました。
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たまたまですが、旦那さんも当時の彼女さんとクラークケントによく来ていて常連さんだったそうです。「まだやってるかな?おじちゃん元気かな?」そんな話をしながらお店の前を通ってみると、、、
もう、そこにはお店はありませんでした。今年の3月あたりに閉店されたようでした。
15年間、周囲の方から、スノーボーダーから、バイカーから、きっとたくさんの方から愛されていたお店。そこにいつもあったものが無くなるっていうのはこういう感じなんだなあと思いながら、少し寂しい気持ちになりました。
もしかしたら、NONのお客さんもこういう気持ちになってくれたのかもしれないなと思うと、申し訳ないような嬉しいような複雑な気持ちです。
もしお店のスタイルを残しながら、オーナーさんだけ誰かに引き継いでいたら、そこに暮らすお客さんの救いになったのかな。
そんなことも考えました。
いろんな事情があるから、どうしようもないことだとも分かっていながら。
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私の力不足で、NON号の置かせてもらっていた場所に、次のオーナーの「ハルちゃん」を引き継ぐことが出来なかったので、それが自分の中で心残りなのかもしれません。
(ただ、着々と、ハルちゃんに車を引き継ぐ準備はしています。営業場所と、オープン時期がわかり次第またお知らせします。)
この先、場所は変わっても、どこかであの車は元気に営業してくれる。そう思うと心の中に光が灯るような気持ちになります。
もしかしたら、クラークケントのエアストリームも、どこかで元気に営業しているのかな。そうだったら嬉しいな。
閉店しても、記憶の中で誰かに希望を与えることが出来る。そんなお店や人でいられたら、これほど幸せなことはないんじゃないかな。
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郡上のキャンプは、いろんなことを思い出したキャンプでした。いつもキャンプは行くたびに新たな発見と喜びがあります。今年はあと何回行けるかなあ…。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。帰っても、結局、山の中から。中島希でした。
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コメント4件
すごいすごーい・・・・☆
ついこの間、7月末に郡上に数日出すことが決まったところという、
勝手にご縁を感じている、、
常連になり損ねた1人です・・。
「クラークケント」さん、帰りに寄ってみたかったです!
日々まだまだ仕事しながら模索しながらの日々ですが、思いながらがんばっております。
終わりではない、、お客さんたちも今後のハルちゃん号の動向が楽しみですね。
のんちゃん、こんばんは。
そうなんだぁ、旦那さんが羨ましい。
さて、ハルちゃんの移動カフェの定着場所がどこになるのか期待して待っています。
最後に、山の中から山の中へというくだりは、ゴメン、面白かった(๑❛ᴗ❛๑)