【言葉を大切にしたくなる映画】舟を編む
あらすじ
言葉の海を渡るための舟、辞書をつくる。
辞書編集部の話です。
出版社の中では一見地味にも思える、辞書編集という仕事。何万という言葉を並べ、調べ、推敲していくのに10年以上かかることもあるのだそうで。
出版社で働く、人とコミュニケーションをとるのが苦手な男性、馬締(マジメ)くん。なかなか人とうまく話をすることができない不器用な性格。だが、辞書を編集していくにつれて言葉を習得していく。辞書に載せるための語釈を考える場面では、初めて恋をすることで、体感した思いをそのまま辞書へぶつける。
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こい【恋】
ある人を好きになってしまい、寝ても覚めてもその人が頭から離れず、他のことが手に付かなくなり、身悶えしたくなるような心の状態。成就すれば、天にものぼる気持ちになる。
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これは、馬締くんの恋の訳。(…か、かわいい。)初めての恋って、こんな感じかもしれない。
言葉の語釈を考える
一つ一つの言葉を、丁寧に思考する事。誰かに伝える事。これこそ生み出された言葉に対する敬意かもしれない。
辞書には主観は必要ないとされていて、誰にとってもわかりやすく、語釈をそのまま元の言葉に置き換えても通じるようにしなくてはいけない。誰が見てもわかりやすく、が辞書の基本。
でも、もし語釈を自由に考えていいとしたら、それってすごく楽しそう!と、勝手にワクワクしてしまい、新しいページを作ることにした。スローペースで更新予定。(とりあえず、飽きるまで)
言葉好きの私には、たまらない映画でした。ぬぼーっとしたキャラの馬締くん、いい味出しています。
日本語が好きな人、言葉を大切に扱いたい人、辞書が好きな人は気に入るんじゃないかなあと思える映画でした。
2018年06月04日 | Posted in おすすめの映画 | | 4 Comments »
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コメント4件
私も舟を編む観ました。素敵な映画ですね。
辞書、楽しみにしてます。
コーヒーと結婚の語釈、好きだなぁ~
結婚なんて、前半、
いいこと言うなぁと思ったら、
急に狂気の沙汰て(笑)
表現力、さすがです(*^.^*)