【スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営】
スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営 著者:山井太
題名に惹かれて直感で選んだ本。そもそも、スノーピークの製品は山に行くときやキャンプをするときに非常に使いやすいと思っていた。この本を読んで、その理由がわかったような気がした。
著者である山井太さんは、スノーピークの社長であり、熱心なアウトドア愛好家。だから、自分がお金を出してでもほしいと思った製品しか作らない事を徹底している。
今まであったものではなく、ちょっと先を行くもの。こんなものがあったら良いな、と自分がキャンプや自然と向き合う際に必要とするのも。それを多少価格が上がったとしても徹底的にクオリティーをあげて提供している。そして『永久保証』というカタチで保証することにより、自分たちのブランド力を一段と上げている。
ちょっと前にキャンプに行った際、スノーピークのまな板と包丁のセットを初めて使ってみた。まな板が半分にたためるようになっており、その中に包丁を収納できる、という構造。
この間の収納出来る箇所に磁石が埋め込まれていて、それが非常に画期的だと思った。
キャンプに行くと、だいたい炊事場までちょっと離れたりしていて、食器や調理器具は洗い場に持っていくことになる。ただ、その時になるべくたくさん持って行きたいんだけど、包丁はどうしても安定せずに危なくて(横着せずに何往復もすればいいのだけど…)そんなときに、このまな板の中に包丁を収納させて持ち運べば危なくない。
こういうのって、その立場にならないと気遣いない視点だなって思う。
他にも、超小型のバーナーは山登りにも持っていけて本当に重宝しているし、チタンのマグはキャンプ用お気に入りのカップ。自らが『それを好きで好きでしかたがない』というのは、経営にとって大切な要素なんだなと改めて実感した1冊。
この本を読んで、またこのブランドが好きになった。
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