傾聴とは、自分を大切にする手段
2年くらい前から気になって気になって、うずうすしていた言葉がある。
『傾聴』というワード。
耳を傾けることで、心を傾ける。心を傾けることで、相手に寄り添う。
そんなイメージ。
移動販売をしていく中で漠然と感じていたことがあった。
世の中は『話をしたい人』と『話を聴ける人』の割合があっていない、アンバランスだ、と。
話を聴くというのは、耳で聞くという意味ではなく、一生懸命に真剣に聞くという意味でもなく、相手のことを相手の感じるままに受け止めるということ。
私は仕事であるがゆえに、お客さんの話を聴くのは当たり前のことなのだが、例えばお客さん同士の会話が聞こえてきた時に『会話をしているけど、会話になっていない。噛み合っていない。』と思うことがしょっちゅうあった。
それと同時に、私自身は本当に相手の話に寄り添い、聴くことができているのか?という疑問も感じていた。
そのことから、一時期は『傾聴についての本』や『聴くことについての記事』を読み漁っていた。
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そんなことを思っていた矢先、名古屋で傾聴の講習があるというのをネットで発見。
3月頃に申し込みをし、昨日がその講習日。
そこで、これまで思っていた『傾聴』と、私が大きく勘違いしていたことがいくつもあった。
特に大きかったのは、傾聴とは『相手のためにするもの』だと思っていたのだが、そうではなかった。
傾聴とは、自分自身を大切にするために必要なスキルなのだ。
自分の心の声を聴くということだったのだ。
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自分を受け入れられなくて、他人を受け入れることは出来ない。
自分を大切にできなくて、相手を大切にすることは出来ない。
自分を尊重できずに、相手を尊重することは出来ない。
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立場が違う相手のことを100パーセント理解することは絶対に出来ないことをわかっている上で『それでも相手のことを分かろうとすること』『支えたり、寄り添ったり、そのまま受け止めること』が傾聴。
相手と自分の感情の間にしっかりと線を引き、区別した上で受け止めるということ。
話し方は、敬語・謙遜語・一般会話・ビジネス会話などで習うこともある。
でも、聴き方はなかなか習うことがない。本当は、聴き方にも種類があったのに。
『聴く』ということが大事だということや、心で聴くという意味を理解することを知らずに、一生を終えることもあるかもしれない。
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今日私が確信したのは『傾聴』は、この先の人生で役立つことは間違いない、ということ。
それがどんな仕事であれ、親子関係であれ、夫婦関係であれ。
私が私を大切にするために、必要な技術である。
もし、世の中に本当に傾聴の意味を理解し実践できる人や心がける人が増えたら・・・
きっと、世界はちょっとだけ丸くなる。
そんな気がした。
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これから、人との関わりを通して、学んでいけたらいいな。
ちなみに、今日の先生の本が売っていたので思わず買ってしまいました。興味ある方は是非♪
最後までおつきあいいただきありがとうございました。今日も静かな山の中から。中島希でした。
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コメント4件
のんちゃん、おはよ。
「傾聴」前に話したことあったね。
簡単なようで難しい言葉。
傾聴は自分自身を大切にする。。
多分、僕もセミナーに行ってたら同じ感じになっていたと思う。
でも、よく考えると当たり前かもしれないけど、基本となる自分自身が確立していない状態で相手に耳を傾けることなんてできないよね。
今、ヒーリングを勉強してるんだけど、少し似てるかも。相手の気持ち、心を整えて幸せにする。
まずは、自分自身を大切に。
傾聴の講習、面白そう♪まずは本読んでみようかな。
「自分自身を大切にするためのスキル」
なんだかドキッとさせられる言葉だね。逆を言えば、自分を大切にするには時にスキルが必要だってこと。前読んだ本に「愛は技術である」って書いてあったけど、思いもよらないところにスキルが必要だったりするなぁ。
今世の中に足りないのは「自分自身を大切にすること」なのかもしれないね。
勝手に自分の価値を低く見積もり、自分を責めて、やりたくないことを無理して頑張る… そんな人は結構いる気がする。
これからやろうとしている仕事(ライフオーガナイザーと言います)を通して、その人にとって何をすること・どうすることが「自分を大切にすること」になるのか気づいてもらえたらいいなぁ~と思います。それが私のやりたいこと(心の声)かな。