恩贈りとは、お世話になった方への最大の恩返し
恩送りという言葉をご存知でしょうか。
恩返し、ではなく、恩送り。
恩返しが【親切を受けた相手にその恩を返す】という意味であるのに対し、恩送りは【誰かから受けた恩を別の人に送ること】
その恩を受けた人が、また別の誰かに親切にする。世の中に、ぐるぐるとプラスの循環をさせること。それを、恩送りという。
少し前に書いたブログの、優しさとは、社会を豊かにする資源だと思うという記事にも関連しています。
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私が、この事を教えてもらったのは、4年ほど前。
移動販売を始めたばっかりで、まだ右も左もわからない時。たくさんのことを教えてくれた、移動販売の先輩がいました。
その人は、まるで自分のことのようにcafebusnonの事を考えてくれて、たくさんのことを学ばせてくれました。なんでここまでしてくれるんだろう?そう思って、ある日、本人に聞きました。
「なんで、こんなに親切にしてくれるんですか?」
その質問の答えが、この【恩送り】という考え方でした。(送りという文字は、正しくは送りですが、あえてここからは贈りとさせて下さい。)
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「自分も、かつていろんな人から恩を受けてきた。
その恩を、今となっては直接本人へ返すことは出来ないけど、こうして後世に伝えていくことが自分にとっての恩返し。
だから、君も、いつか誰かに伝えられるようになった時には、俺に何かを返すんじゃなくて、またその後世に伝えていってくれたらそれでいい。」
そんな話をしてくれました。
この言葉がずっと胸の奥に刺さっていました。
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日本には昔からこういう文化があったそうです。
イタリアのカフェにも、実はそういう文化があります。
自分のコーヒー代に上乗せして、もう1杯分のコーヒー代金も払っていく。お店は、先に受け取った1杯分のコーヒーを、貧困の人や困っている人が来た時にプレゼントする、という仕組みです。
とても素敵な仕組みです。
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私は、この仕事を始めてから、今まで本当にたくさんの人に可愛がってもらい、お世話になってきました。
いや、もしかしたら。
始める前から、生まれた時から。たくさんの方のご厚意を受け取ってきました。その恩は、もう直接それぞれの人に返すことは出来ないかもしれません。
ここから私に出来ることは【これから、の人】の背中を押すこと。そして、自分が得たものを出し惜しみなく伝えていくこと。プラスの循環の小さな1つのきっかけになること。誰かの希望になること。
それが私の使命です。
やっと、、やっと。返せるときがくるかもしれない。私にとっての恩返し。
この【恩贈り】を教えてくれた方へ、最大のリスペクトを込めて。
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最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。豊田市駅の移動カフェcafebusnonの希でした。
(^ー^* )フフ♪