卒業とは、駅のホームに立つこと
そうか、もうそんな時期か…。
さまざまなSNSから流れてくるニュースを見て気付く。もう、最終学年の学生さんは卒業する時期だ。
望んでいようが、望んでいなかろうが、何かを卒業しなければいけないときは、必ず来る。
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卒業、という言葉を考えていたら、駅のホームに立っている姿が頭に浮かんだ。
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今まで乗ってきた電車を降り、改札を出る。
自分から降りたのか、終点だったのかはわからないけど、とにかくそれまで乗っていた電車はもう行ってしまったのだ。
次は、どこに行こう。
まずは切符を買うという行動をしなければならない。
行き先は、必ず明確でなくてはならないわけではない。もちろん、明確であるのにこしたことはないけれど。
〇〇方面、というレールに乗れば、そっちの方へ行くことが出来る。
君は、海が見たいの?山に登りたいの?空港に行きたいの?
それがわかれば、あとは切符を買って、その電車に乗るだけだ。
そして、実は、駅から歩いて行くという方法もあればタクシーにのるという方法もある。破天荒は方法でいえば、ヒッチハイクという方法もあるかもしれない。
間違えてしまったら、戻ればいい。
どうやって行ったらいいのか分からなかったら、駅員さんに聞いてもいい。ただし「どこに行ったらいいですか?」では、駅員さんも答えられない。
「それで、君は、どこに行きたいの?」
それこそが、1番大切なのである。
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大人になったら、卒業のタイミングはだいたい自分で決められる。けど、1度だけ自分で決められなかった卒業がある。
中目黒の小さな小さなカフェでバイトしていた時、店長さんが申し訳なさそうに教えてくれた「今月で、お店を閉めるんだ」という卒業の言葉。
その時は「嫌です!」と言って、涙を抑えることが出来なかった。本当に悲しかった。
【たったひとつの自分の居場所】がなくなってしまうような気がした。
私は、そのお店が大好きだったんだ。
それだけ大切な場所に出会えたということを、改めて感じられる出来事だった。離れるからこそ、自分の中のオレンジ色の温かい感情に気付けた出来事だった。
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卒業とは、昨日までの自分にありがとうを伝えること。
卒業とは、明日の自分を信じること。
卒業とは、心のなかのオレンジ色が1つ増えるということ。
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卒業された方々、改めて、おめでとうございます。
これからの人生が、ますます楽しくなりますように。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。豊田市駅の移動カフェcafebusnonの希でした。
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コメント6件
いつものノンちゃん、おはよ~。
学校を卒業してから思うこと。
寝るときに電車を降りて、
起きるときに小さな切符を買って乗車すること。
毎日、ちょとづつ違う電車に乗ってるらしい。
振り返ると、随分遠くに来たもんだ(๑❛ᴗ❛๑)
のんちゃん〰。日向ぼっこしてるのかな?
卒業って聞くと全く卒業ソングではないけど、中島みゆきさんの糸が聞きたくなる私です。
糸を聞くとやっぱり人は一人では生きてけないってことを実感するし、学校を自分のお金で行った人もいるだろうけどたくさんの人の支えがあってこその今だと思ってます。
10代の時は早く大人になりたい!勉強したくない!って怠け者だったけど…大人ってどこからなんだろうね?
どんなことにも卒業!引退!ってあるけど、そこからが新たなるスタートラインだと私は思うな。
せっかくなら色々と楽しみたい!
のんちゃん、おはよ。
この季節は袴姿の女性を見ると卒業を実感します。
そして、レミオロメンの3月9日をよく聞く季節。
昔、卒業って寂しいですか?それとも楽しいですか?と聞かれたことがあります。
僕にとって卒業は次の人生ステージへの扉。
大切なのはただ漠然と卒業するのではなく、目標を持って卒業すること。
その目標にブレずに一点集中で向かうこと。