【偶然のチカラ】
偶然のチカラ 著者:植島啓司
「なんで、私ばっかり不幸なことが起こるのだろう?」
誰でも一度は、そう思ったことがあるのかもしれない。自分にばっかり不運なことが起きているような気になってしまったり、運がいい人を羨ましく思ったり。
偶然と確率と、必然と運命と、絡み合った糸のような因果や、縁の意味などなど、冷静に分析されている。
カジノのルーレットの確率や、サイコロの目など、ギャンブルの偶然。細工がされていなければ、回数が増えるにつれ確率の平均値は一定に近くなる。
それとは別で、人生に起こる出来事の、偶然。こっちは、何度も全く同じ条件で試すことが出来ず、(もし、あの時こうしていたら…)といくら思っても、結局その結果はわからないのである。
ただし、小さな出来事が複雑に絡み合って、一つ一つの行動や思考が『因』を作り、今ある現実が『果』。つまり、日常との因果関係があることは、間違いない。
難しいのは、それが絶対、ではないところ。
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終わりの方に、こんなようなことが書いてあった。
だいたい日常の生活は、【幸運5%・普通90%・不運5%】である。この普通90%は普段見えにくくなっており、不運5%に焦点を当ててしまいがちである。この、普通90%をどう受け止めるかで、幸福度はぜんぜん違ったものになる。
とても興味深く、面白い本を教えてもらった。
これを、普通と受け止めるか、幸運と受け止めるか。それは自分で選択できる。
のんちゃんこんばんは^^
前にも書きましたがやはり「運」というのは難しいお話ですね。
書いてある通りに賭け事などで、運が左右される事もあるって良く言われますが、選択したものの確率である。
偶然というものも、自分がやって来た事の経緯と結果がもたらした偶像みたいなものだと思いますし。
やっぱり自分の行いによる結果の良し悪しを、卑下したくないものからなのですかねぇ。
やっぱり難しいなぁ。
そういう意味では興味の沸く本ですね。