あの時の、茶色いお弁当
旦那さんが仕事の日は、お弁当をつくる。
別に節約というわけではないし、料理が上手なわけでもないけど、仕事を辞める前から決めていたこと。
「もし自分が仕事を辞めるときがきたら、お弁当つくろ♪」
コンビニや外食は、飽きる。それは自分がよく知っている。
押し付けたくはないし、強要するわけでもないけど「家族のために頑張って働いてくれる彼に対して、なにかしたい。」という自分の気持に従うまで。
(子育てが超大変になったら、どうなるか分からないけど)
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昨日の朝、こんなことを言ってくれた。
「やっぱり、手作りのお弁当っていいね。いつもありがとう。」
(私、自分で自分のことは褒めるくせに、急に人から褒められると照れてしまう)
感謝は求めるものではない。それでも、やっぱり「ありがとう」と言われるのは、嬉しい。
そして、ふと思い返す。
高校生の時の私は、お母さんに「お弁当ありがとう」と伝えていたっけ…。
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高校生の時、いつもお弁当を作ってもらっていた。
いつも地味なお弁当で、茶色のお弁当の中身を見て、なんだか恥ずかしいと思っていた。
友達はカラフルなお弁当でかわいいのに、私のお弁当は地味だなあ~なんて思っていた。
冷凍食品や、加工食品をほとんど使っていなかったお弁当は、どうみても「かわいい」から程遠かった。
でも、今思えば、それはすごく大変なことなのだ。
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私の分とお姉ちゃんの分。毎朝、お弁当を作る。
仕事のある日も、毎日。毎日。
それを当たり前のように受け取って、当たり前だと思っていたから「ありがとう」という言葉をきっと、、、伝えていない。
「学校から帰ってきたら、お弁当箱くらい洗っといてよ!」と、仕事から帰ってきたお母さんによく怒られていた気がする。
今思えば「おっしゃるっとおりです」と、反論の余地もない。
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あの時は、分からなかったこと。
あの時は、感じなかったこと。
あの時は、言えなかったこと。
そんなことが、オトナになるにつれてどんどん出てくる。それを成長と呼ぶのなら、この先の自分の変化が楽しみで仕方がない。
年を重ねることは、豊かになること。ワクワクすることなのかもしれない。
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今なら、まだ間に合う。たくさんのありがとうを思い返して伝えないと。
伝えられなくなる日が来る前に。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。さ、卵焼きの練習しよう。中島希でした。
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コメント5件
こんにちは、初めてコメントさせて頂きます。
時々ノンさんのブログを色々読み返しては、共感したり勉強させて頂いたり元気を頂いています。ありがとうございます。
年を重ねてから分かる事、感じる事って本当に多いですよね。これから沢山のありがとうを家族を含めて色々な人に伝えていけるよう、毎日を楽しみながら過ごしていこうと思います。
こんばんは。
FB友達がよく朝にノンさんの事を投稿してて、それでカフェバスノンさんの事を知りました。
一度行ってみたいな〜!と思ってたんですが地元でない事もあって結局伺えずに終わってしまい、それが心残りでした。
それ以降、時々ブログを拝読させて頂くのを楽しみにしてます。
いつかまた沢山の人を笑顔にする仕事に就かれたら、その時は必ずお伺いさせて頂きたいと思います。
これから暑い毎日が続きますが、体調管理にお気を付けて元気な赤ちゃんを産んでくださいね!
おはようございます。
思い当たることがあり涙が出ました。
心に響く言葉をいつもありがとうございます。