鈍感な世界に生きる 敏感な人たち
鈍感な世界に生きる 敏感な人たち
著者:イルセ・サン
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HSP(Highly Sensitive Person)という言葉に興味を持つようになったのは、2年前。
芸術を鑑賞した際に「感受性が豊かですね」と言っていただいた一言がきっかけだ。
感受性が豊かって、どういことだろう?そう思って調べたことがきっかけで、この言葉にたどり着いた。
HSPは、病気ではない。持ち合わせている身体の性質、といったほうが正しいと思う。およそ、20%。5人に1人はこのような性質を持ち合わせているという。
外側の刺激を人より多くうけてしまったり、気を遣いすぎて人と長時間一緒にいると疲れてしまったり、やや内向的で自分のことも他人のことも、外側よりも内側を大切にする。
ものごとをゆっり深く考えるのが得意で、哲学や思想に思いをめぐらす人も多い。
特徴をいくつかまとめると、
・大きな音や強い光が苦手
・人混みや、ざわざわした騒音が苦手
・人の感情やその場の空気を察知しやすい
・短時間にたくさんのことをすると混乱する
・競争を苦手とし、平和を好む
・誰かに監視されていると、緊張に耐えられない
・困っている人を放っておけず感情移入しやすい
・目の前の人の喜びが自分のことのように嬉しい
・1人の時間が必要
などなど、いくつかの特徴がある。
また、内向的な人が多いが、そうではない人も3割くらいはいる。
慎重であるのと同時に、リスクや刺激を求める人もいる。
共通しているのは、他の人より多くの情報を自分の中に取り入れてしまうため、些細な刺激を大きく感じ、ストレスを抱えやすいということ。
繊細がゆえに、生きづらいと感じてしまう人もいる。
でも、個人的にはプラスの作用に注目している。
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HSPには、向いている仕事や得意な仕事が数多くあるのだ。
相手の様子に注意を傾けることが出来るため、接客業には向いている。
相手の喜びに最大の幸せを見出すため、おもてなしに重きを置いた業種は合っている。
感性が豊かなため、芸術家も多く存在する。
深く思考するため、哲学的な思考が必要なものも合っている。
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自分の性質を知るまでは、自分で自分を苦しめてしまうこともあるHSP。
人とうまくコミュニケーションが取れない自分に苛立ったり、自信をなくしてしまったり。
でも、自分の性質をちゃんと理解すれば【この性格だからこそ出来ること】を見つけられるようになる。
弱点を、最大の武器にできる。
もし、自分のことかもしれないと感じた人がいたら、ぜひ読んでみてほしいです。
そして、周りに繊細な人がいて、理解しようと試みるのであれば、ぜひ読んでいただきたいなと思います。
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弱点を受け入れた時、それはあなたの1番の美点になる。
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コメント6件
今日は肌寒い雨の中、おいしいカフェラテをありがとうございました(*^^*)
この記事、読んでいて何となく当てはまることが多いような…(笑)気づいてない自分のこと知るの好きなので、この本読んでみようかな。
私は何年か前に手相を見てもらったときに、開口一番「人見知り」を当てられて(^^; そしたら、「人見知りは”人を見て知ること”ができてしまうから、苦手意識がある。でも逆に、だからこそ接客に向いている。」と言われて衝撃を受けました。あぁ弱点だと思っていたものが、活かせるものなのかもしれないと。
でもやっぱり時々、苦手だぁ~!ってなるけど(笑)
のんちゃん、こんにちは(*^^*)
この度は、ご結婚おめでとうございます。
私も(たまたま)数年前にHSP知ったよ。
高校時代の友人に「病気ではないと言われたんだけど、人の顔や声で何があったか気が付いて疲れちゃう。あまりにも繊細すぎる。」って相談されて辿り着いた。
HSPのblogを教えたんだけど本もあるんだ!
この本、その子にすすめてみるね(*´ω`*)
そして私も読んでみる。
ネガティブな影響受けると、体ごと乗っ取られる感覚があるんよ。これと関係あるのかなー(笑)
自身の性格、特性を知る事って大切ですよね、なかなか難しいと思います。知らなくても済む人もいれば、知ることでより良く生きていく方法や居場所を見つけられたら最高ですね。