《集める》のか《集まる》のか
「この人は、人を集めたいのかな?集まって欲しいのかな?」
少し前、会話していた中で気になった事。
その時は「集客の話」をしていたのだけど…
集めると集まるの違いについて理解しないまま、人を集めることは出来ないのではないか、と。
***********
お客さんにたくさん来てほしい。
そう思った時にお客さんを集める方法を考えるとする。
ただ、集めるといっても《集めた》のと《集まった》のでは、全然違う。
《集める》ためのアプローチと、《集まる》ような仕組みも全然違う。
集める、とは短期的な場合(イベントや期間限定など)に効果的で、主催者側の意図が主体である。
集まる、とは長期的な場合(日々の営業や、日常的なもの)に効果的で、意志はお客さん側にある。
長期的に、毎日人を集めようとすると、大変な労力を要するため、小さなお店をやっている場合は、集めるのではなく集まるような仕組みを作るほうがいいような気がする。
だけど、年に1回のイベントや資金を集めるためのクラウドファンディングの場合は、集めるためのアプローチがとても大切だ。
集まる、よりも集めるの方が瞬間的に大きなエネルギーになるからだ。
************
いつも賑わっていて、1年の中のライフイベントでも大盛況なお菓子屋さんがある。
そのお店は、日常的には《お客さんが集まってくる》
しかし、イベントごとになるとお店側からちゃんと集めるためのアプローチを展開して《お客さんを集めている》
そして、お客さんもそれを心から楽しみにしている。
どっちも大切なんだなあと、勉強させてもらえる。
***********
私個人は、《人を集める》ことはめっぽう苦手で、どちらかというと《集まってもらえるように、日々営業する》ほうが合っている。
昔、とある営業活動をしていた時に《人を集めようと頑張る人》と、《集まってもらえるように、日々のありかたを考える人》がいた。どっちも先輩だったから、私は2人の様子を観察していた。
短期的には、集めようとしたほうがたくさん集客出来た。しかし長期的にみたら、集まってもらえるように考えていたほうがたくさん集客出来ていた。しかも、楽に。(楽に、というのは語弊があるかな。日々のこつこつとした関係づくりを楽しんでいたように見えたから、無理矢理お客さんを引っ張ってくるようなことはしていなかった。)
この2つは、似ているようでぜんぜん違うのだ。
方法も、意図も、効果も、どちらに意志があるのかも。
**********
とにかく人が来てくれたらいいな…と抽象的になっているときは、本来の目的を思い出すことをおすすめする。
本来の目的のためには、集めたほうがいいのか。集まってもらったほうがいいのか。
なぜ、集めたいのか。なぜ、集まって欲しいのか。
何のために、集めたいのか。何のために、集まって欲しいのか。
作戦を考えるのは、それからだ。
*********
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。豊田市駅の移動カフェcafebusnonの希でした。
関連記事
コメント5件
「お客さんに来てもらう」というのは、
仕事の目的を達成するための過程の一つなので、
どんな目的なのかによって、
「集める」と「集まる」のどっちが適しているのか、
になるんでしょうね。
でもどちらにしても「知ってもらう工夫」は必要で、
その工夫も含めて商品の魅力、
と言えるんだろうと思います。
のんちゃん、おはよ。
「集める」と「集まる」は意味も違う。
目的が人を「集める」場合は、短期集中型だからイベントに向いてるよね。
主催する側に主導権があるから、宣伝広告やSNS、期間限定など、人が気になるようなことを準備すれば瞬間的に人が集まりやすい。
これが「集まる」になると、相手に選ぶ権利、主導権があるので難しい。
商売だけでなく、人が集まる、集まってくるには理由がある。人柄、人望、居心地、雰囲気など。
特に何か取り柄があるわけではないのに人が集まってくる人もいる。
少し前に、NONは子供から大人まで集まる駄菓子屋さんみたいな感じと話したけど、お客様が求めているものがここにはあるから人が集まってくる。
のんちゃんの目的が明確だから伝わるんだと思う。
もし、のんちゃんが男性だったら?
もし、のんちゃん以外の人が店主だったら?
たまに、こんなことを考えます。