伝えたいことを、そっと伝えられる手段
いつも、ホットのドリンクの時にお渡しするカップスリーブ。
一言、その時に伝えたいことを書いたりします。
もちろん、お客さんが急いでいる場合や書かない方がいいと判断した場合は書かないこともあります。
一番最初に、ひとこと書くようになったのにはきっかけがありました。恥ずかしがり屋かつ、人見知りの私だからこそ。
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豊田市駅を始めた3年前。
初めてnonに立ち寄ってくれたお客さんが、次の週にもう1度、寄ってくれたことがありました。
心の中で、(あ!このお客さんは先週寄ってくれた方だ!なんとかして、さりげなく、また来てくれてありがとうの気持ちを伝える方法はないか?)と考えていました。
もう、今だったら「先週のラテは苦くなかったですか?今日は何にしましょうか♪」みたいな会話や、「ブラック、、でしたよね?」などの言葉から《また来てくれたこと》を覚えていることを言葉の隅っこに忍ばせる手段を身につけていったのですが、
その時の私は必死に考えて、考えて、でも言葉に出すのが恥ずかしくて・・・
なんとかカップのスリーブにペンで『今日も、ありがとうございます。』と、そのひと言を書きました。
お客さんが、それに気付いたのかはわからないけど、気付かなかったとしてもそれはそれでいい。気付いてくれたら、それはそれでいい。そんな気持ちだったように思います。
こんなちっちゃい一言ですが、喜んでもらえることもあるんだな〜と知りました。そしてそれが、書き始めるようになったきっかけでした。
誰かの気持ちが少しでも晴れたら本当に嬉しいし、今日も頑張ろうって思ってくれる人が1日にひとりでもいたら、とても嬉しい。そんな気持ちでいます。
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そんなこんななカップスリーブなんですが、たまに嬉しいことを言ってくれるお客さんがいます。
わざわざとっておいてくれているのだと、教えてくれたりするのです。一人や二人ではなく、何人かの方が言ってくれました。私としては、もう、めちゃくちゃ嬉しいです。そんなに大切にとってもらっているなんて思いもしなかったので…
ですが、たくさんある方は200枚近くにもなるそうで、家の中でも職場の引き出しでも、そのスペースを取ってしまっているのは大変申し訳なく思います。
もしかしたら、捨てづらいな、困ったな、と思っている方もいるかもしれないし…
なので、もし捨てずらくて困る!という方がいたら、ぜひnonまでお持ちください。私が責任を持って処分いたします。
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私も過去の功績の証や、思い出の品はずっと取っておくほうだったのですが、今はあまり取って置きすぎることはしなくなりました。過去にとらわれた生き方になるような気がしてきたからです。
過去に、どれだけすごい栄光を成し遂げようと、すごい賞賛をもらおうと、もっと大切なことがある。
これからどうしていくのか、そして今、どう生きているのか。
過去の栄光を語る人より、これから希望を語る人の方が話していて面白い。過去に、こんな表彰をされました!といくら言ったところで、特に興味はない。「で、あなたは、今日どう生きてるの?」そこに私は興味がある。
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というわけで、年末も近いですし、大掃除で困ったカップスリーブはぜひnonへ奉納ください♪
それでもとっておいてくれる方は、それはそれでとっても嬉しいので、そうしてください♪
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。豊田市駅の移動カフェcafebusnonの希でした。
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コメント6件
のんちゃん、おはよ。
初めてNONに行ったとき、言葉を見つけて感動したことを覚えてます。ちょっとした気遣い、おもてなしかもしれないけど気づいた相手は嬉しいと思う。
僕は家で珈琲飲みながらマッタリしてるとき、その時の会話や光景を振り返るためにアルバムに入れて保管しています。コレクターなんで(笑)
スリーブにライダーと命名されました。(笑)
僕も何気に持ち帰り、バイクガレージのパネルに貼り付けています。
また走って行きます。
Ride a motorcycle because I drink coffee.
のんちゃ~ん、おはよ~。
カップのスリーブは、ちょくちょく行けない私にとって、珈琲を心を籠めて淹れてくれていた距離感を共有した貴重な対話の証ですね~。
(もっと軽く書けんのかい!自己ツッコミm(_ _)m、ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*))
何枚貯められるか、これからの希望を持ってます(^ー^* )フフ♪