執着と愛情の境界線
ふと自分に問いかけること
まだたった半年だけど、子どもを育てています。可愛くて可愛くてしょうがない、つむつむ君。泣こうが喚こうが、鼻水が出ていようがうんちを漏らしてしまおうが、かわいいわけです。
見ているだけで1日終わってもいいと思えてしまうし、抱っこするのは癒やされます。
この子が元気でいてくれれば、他に何もいらない。きっとそんな風に子どもを育てている人は多いと思う。
そんな時、ふと思います。
これは、愛情?執着?
人は、愛があるがゆえに執着をする
家族への執着、子どもへの執着、彼への執着、そして仕事への執着、お金への執着、食事への執着、ステータスへの執着心。
そこには、ほとんどの場合「愛」があります。だから、執着=悪、というわけでは無いと思います。でも、執着がいきすぎると、さまざまな弊害が起こって心が不安定になります。
お金に執着している人は、お金がなくなってしまうことに強い不安をかかえます。
子どもに執着をしている人は、子どもが離れていかないように自立を妨げてしまうことがあります。
恋人に執着している人は、裏切られることへの恐怖を常に感じます。
ステータスへ執着している人は、それを失った時に自分には価値が無いように感じてしまいます。
執着している状態とは、その対象と自分を同一化している
執着と愛情の違いは対象物と自分を同一化しているかしていないか、かもしれません。
子どもと自分を同一化してしまうと、子どもの受けた傷を自分の受けた傷のように感じます。必要以上に子どもの問題に介入してしまうのは、「子どものため」という建前で自分を守っているのかもしれません。
お金と自分を同一化してしまうと、お金ががないと自分の価値もないように感じます。持っているお金の価値で自分を図ってしまうのかもしれません。
恋人と自分を同一化してしまうと、相手の自分と違う所が許せなくなるかもしれません。相手の幸せと自分の幸せの終着点が一緒なのだと勘違いしてしまうかもしれません。
仕事と自分を同一化してしまうと、その仕事を失った時に自分を失ってしまうかもしれません。仕事を持っていないと自分が何者なのか分からなくなってしまうかもしれません。
その対象=自分と思ってしまったときに執着は起きるのではないか、と思います。
本当はお金がなくたって自分自身の価値とは関係ないし、仕事をしていなかったって自分の存在を否定する理由にはならないし、恋人が離れていってしまっても自分自身が引き裂かれるわけではない。子どもは自分の所有物ではなくて、彼は彼の人生を生きるべきです。
執着に気付いて切り離す方法
簡単に執着心を切り離す方法があります。もし何かを失う恐怖を感じた時は、自分に問いかけること。「これは愛情か、執着か」と。そこで、大事なのはどちらかを判断することではなくて、一時的に客観的に物事と自分を切り離すこと。
今自分が感じていることは執着心かな?愛情かな?そう問いかけるだけで、自分と対象物の間に一線を置くことが出来ます。
そして、ちょっと心が軽くなるような気がします。「大事にしていること・もの」ほど、執着しやすいのかもしれません。
夢への執着
夢はあったほうが良い、とか。夢への挑戦を忘れるな、とか。大切な言葉ですが、それに固執しすぎると苦しくなってしまう時があります。そういう時は、その夢を叶えてどうしたかったのかということを思い出すといいです。
夢は、目的を叶えるための手段だと思うから。たったひとつの手段にこだわるのではなくて、目的を叶えるための別の方法を見つける。
医者になりたい、という夢があったとしたら、例えば「人の命を救いたい」という目的があるかもしれません。その目的を達成するための手段として、当然医者もある。でも、もっともっと他にもいろんな手段がある。例えばカウンセラーだって人の命を救うかもしれない。救急隊だって、人の命を救うかもしれない。
カフェを持ちたい、という夢があったとしたら、「人を笑顔にしたい」という目的があるかもしれない。でも、その手段ってカフェを持つことだけではない。コンビニの店員さんだって、スーパーのレジ係りだって、八百屋さんだって人を笑顔にできる。目的は達成出来るわけです。
そんな風に「目的はなんだったっけ?」ということを思い出し直すと、ひとつの夢に執着することなく、追い詰められて苦しくなってしまうことなく、目的は達成できるのだと思います。
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私が今、気を付けなければならないことは、かわいいあまりに子どもに執着しないこと。あれ?と思った時は、自分に問いかけようと思います。
彼には彼を生きる権利がある。そして、私は私の人生の目的に向かう道のりを模索してもいい。
執着と、愛情。切っても切れない関係だからこそ、おもしろいですね。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。中島希でした。
つむつむ君可愛すぎます!!
抱っこしたい!!
切っても切れない関係・・・これからの成長が楽しみですね!