損とか、得とか。

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損得の価値観って、それぞれ。

 

昨日、とあるデパートに行ったときのこと。会計時に「ポイントカードはお持ちですか?お作りしますか?」と聞かれ。

よくあることなので「いえ、結構です」とキツくならないようにお断りした。

 

私、ポイントカードがなぜか嫌いで。よっぽど好きな店かよく使うお店1、2枚しか持たないようにしている。

そんな私のことなどレジの人は知らないので「持っていて損はない、すぐにお作りできます、お名前だけご記入ください」というようなことを、3分ほど口早に説明される。

 

自分も、レストランやカフェの時に経験があるからよくわかる。本部からお客さんにポイントカードを勧めるように業務連絡が来ていたり、1日で10人会員を作ろう!みたいなノルマがある場合もあったりして。

でも、いらないものはいらない。

なので、また丁重にお断りする。「ポイントカードが増えるのが好きではないので、結構ですよ」

「…そうですか。」

残念がる年配の店員さん。あれ、なんだか、気まずい空気。笑

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だいたい「持っていて損はない」とか「お得です」というのは、その人の価値観なのであって、私にとっては財布の中が0.1m増えるのは、ポイント還元率より明らかに損なのである。

しかも、ポイントカードや割引券は、時に純粋な自分の意思を曲げる恐れがある。

 

例えば、定食屋さんに入ったとして。

A定食にしようか、B定食にしようか迷ったとする。(今日は、B定食にしようかな~)なんて思っていたところに、【A定食割引券】があったのを思い出して(やっぱりA定食にしよう)と決めたとしたら、それは純粋にどちらが食べたい気分だったのか、自分の本当の気持ちを無視したことになる。

まあ、これはどうでもいい例えなので、A定食でもB定食でもどっちでもいいのですが(笑)

人生の大事な場面で、大きな選択の場面でそういうことが起こらないとも限らない。

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そもそも、ポイントカードや割引券自体が、そうやって選択してもらいやすいように作られているのだから、お店側や企業側にとっては当たり前の話である。販促運動は、企業努力である。

でも、そうやって無意識に行動を促されたり、選ばされたりするのは、なんだか気持ちが悪い。

自分の純粋な意思で、フラットな状態で選びたいので、なるべく余分な情報は入れないようにしている。

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「お得」という言葉自体が、そもそもあまり好きではない。

【あなたにとってはお得でも、私にとってはそうでもない】ということは、多々ある。

(金銭的に)お得になります!…の代わりに30分かかります。というのは、全然お得ではないと思うし、

これを買ったほうがお得!…の代わりにスペースを占領する家具や雑貨は、全然お得ではない。

 

昔は、時間に対しての価値の比重が高くて、最近は空間(スペース)に対しての比重が高い。

なるべく、モノを無くしたい。なぜなら、目からの刺激を少なくしたいから。モノがたくさんあると、視界にいろんなものが一緒に入ってくるため、疲れてしまうのである。便利グッツを使うより、視覚や聴覚からの刺激で疲れるほうが、自分にとっては我慢しがたい。

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得とか損とかは、それぞれの価値観の中にある。つまり、何が得で何が損かなんて一概には言えない。価値観を押し付けるのではなくて、相手を理解しようとする価値観を持っていたほうが、仕事もプライベートもうまくいくような気がする。

こんな風に文章にしてみると、私ってつくづく面倒くさいなあと思う。笑

そんなこんなで、得とか損とかについて考えられる1日になったので、レジの店員さんには感謝。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。「ママにとっては良くても、僕にとっては損害だ!」なんてことを将来子供が言い出したら面倒くさいだろうな。未成年のうちは私に似ないで純粋な子に育ってほしいと切に願う。中島希でした。

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2017年08月21日 | Posted in ブログ, 暮らしと子育て | | 2 Comments » 

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コメント2件

  • シゲちゃん より:

    私も、いつも遭遇するその手の勧誘。
    私はたぶらかされません。キッパリ!
    ポイントが貯まる! この”貯まる”の言葉で誘惑してくるのが嫌いです。
    だって、自分の懐を50倍も100倍も痛めて1ポイントでは意味が分かりませんね。
    良く分かることは、お店(企業)がお客さんから現金を引き出すこと(^^!
    進化した売り上げ戦略ですね。

    でも、それだけじゃないよ。
    レジで”ポイントカードお持ちですか?”って、持ってて当然の言い方、これもマニュアルなんだろうけど。
    この対応に遭遇し始めた頃は、なんか恐縮してました(アルバイトであれ店員さんに)が、
    幾度となく言われ続けた結果、今では不躾な言い方で、”持ってない”少し音程を殺して言ってます。
    店員が悪いのではなく、その対応方法を導入している会社が悪い、と割り切っています。
    これって随分な話で、日本人の謙虚さを踏みにじっている商売のやり方と思っています。日本人の美しい立ち居振る舞いの預金を引き出して残金を無くしているようにも感じます、って考えすぎかな?
    当然、私もキャッシュカードの数は最小にしています。訳わかんなくなるし、紛失したら大変なので。
    のんちゃんの心配事、良くわかります。
    ポイントなんか、不要に要らない。
    それが良いですねぇ(๑❛ᴗ❛๑)

    • nonnon より:

      シゲちゃんさん

      あはは笑
      ここにもポイント反対派の人が笑

      企業努力なのもよくわかるからポイントカードの話をされると「店員さん頑張れ〜!」とは思うんですけどね(^○^)
      一度だけ、めちゃくちゃ感じのいいお兄さんと話していたら、いつの間にかエネオスのカードを作っていたことがありました。
      この時は、気づいたら、作っていたんですよね^^;
      接客というか、話術というか、相手の懐に入り込む技術に感動しました♪
      それから、そのガソリンスタンドにはまんまと通っています(笑)

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