移動カフェの醍醐味
nonのドリンクは、毎回全てその場で作ります。
アイスコーヒーも、ジュースも、作り置きしません。自分の中では普通のことなので、特に表示もしていません。なので、1杯でもそれなりにお時間を頂いてしまいます。「お待たせしてしまって申し訳ないな〜」と思うこともあるですが、先日こんなことを言ってくれた女の子がいました。
「待っている時間も、価値がある。」
これって、本当に嬉しい言葉です。移動販売って、目の前でおいしそうな商品が出来上がっていくことや、作り立てであることが醍醐味だったりします。近くで見れるライブ感です。
効率を優先させれば、ライブ感は減少します。同時に、お客さんの待ち時間は少なくなります。
ライブ感を優先させれば、効率は悪くなります。お客さんの待ち時間も長くなります。何を優先させるかは、お店次第。今のスタイルは、思った通りに営業しても「こうしたい!」を優先することができる。
そして、コーヒーは思っている以上に酸化が早い飲み物です。数分、淹れ方によっては秒ごとに味が変わってしまいます。なので、やっぱり淹れたてをお渡ししたいです。
ライブ感と味とは別で、もうひとつその場で作ることの意味。それはお客さんとすこしづつ仲良くなれたらいいなという気持ちから。日々の3分、たった3分。それでも1つづつお客さんのことを知れる時間。私にとって価値のある時間。
せっかくお待ちいただくなら、その方にとって価値のある時間を提供したい。
コーヒー屋だけど、《コーヒー》を売っているわけじゃない。コーヒーを売っているけど、コーヒーという液体を売っているわけじゃない。始めた時から言い続けている言葉です。
豊田市駅の移動カフェcafebusnonの増田でした。
ライブ楽しみながらゆっくりコーヒー飲んでみたい(笑)