「ただいま」小さな感動は、大きく成長して戻ってくる。
サービスってなんだろう?おもてなしってなんだろう?ホスピタリティってなんだろう?
移動カフェを始めて4年たって、毎日考える。いや、初めてアルバイトをした16の時から考えてる。それでもまだまだ、わからないことだらけ。正解のない、仕事。一生学びたい、大好きな仕事。
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夏に、京都の天橋立に行ったときのことをふと思い出した。
天橋立は、日本三景のひとつ。別名《海の京都》とも言われている。8月のお盆に入る少し前の連休を利用して、1泊旅行をした時のこと。
泊まった旅館のお部屋に、てるてる坊主が置いてあった。
決して高級な旅館というわけではなかったけど、粋な心遣いだ。
その日は、曇り。翌日の予報も曇り。翌日の予定は、景色を眺めるレンタサイクル。
「明日晴れるといいね〜」と言っていた矢先の事だった為、この小さな気遣いに感動した。
ココに来た人は、素敵な景色を見たいと思っている人がほとんど。
(私達も、あなたの旅行がいいものになりますよう願っています。)
気遣いって、特別なことじゃなくても、お金をかけなくても、ほんのすこしのひらめきがあればいいんだ。
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このてるてる坊主って、私の中の感覚のラテアートとよく似ている。
「やってください。」と求めるものでもなく。お客さんに無理に押し付けるものでもなく。「ラテアートするので買ってください。」と条件にするものでもなく。
ただ、提供する側も、受け取る側も、ほんのちょっと優しい気持ちになれたらいい。
その日がちょっと、いい気分で過ごせたらいい。
それだけのこと。
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お客さんにたくさん来てほしい。
そう思う時に、ネットやCM、チラシや雑誌で宣伝するのも一つの手。
売りたい側が編集したり発信しているから、売る側の都合のいい部分や主張したい部分しか載せないこともある。知名度はすぐに上がる。
もうひとつは、小さくじわじわ広がっていく口コミ。
自分が発信していくわけではなく、お客さんがお客さんに伝えていってくれる。ただ、行ってみたり、食べてみた感想が《普通だった》時には、なかなか起こらない。
だから、ちょっとした感動をいつも考えることがすごく大切なんじゃないかと思う。
毎日、全員のお客さんを感動させることは出来ないかもしれないけど、一日に一人でもいいから目の前のお客さんの心を動かすようなことをしてみる。
それはやがて、大きなモノとなって帰って来る。
ひとつひとつの気持ちは、やがて「ただいま」と大きく成長して帰って来る。
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自分で仕事をすると、そのことを目の当たりにする。
自分でお店を持った人や、起業した人は「あなたもやったほうがいい。」なんてことは、あまりむやみに他人に言わない。(ような気がする)
自分は楽しいけど《自分の楽しい》と《他人の楽しい》は全く別物。もちろん、楽しいだけじゃないこともあるかもしれない。
人の人生の責任は取れない。
ただ、やっている本人達が満足して続けていけるのは、「ただいま」と帰ってきたこの気持ちを何度も感じてしまったからなのかなって思う。心を奪われてしまったからなのかな、と思う。
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あなたが蒔いている種は、必ず花が咲く。
いずれ、たくさんの花を咲かせるために、今は蓄えている。
そう思います。
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最後までお付き合い頂きありがとうございました。豊田市駅の移動カフェcafebusnonの希でした。
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コメント4件
のんちゃん、おはよ。
サービスやホスピタリティは難しく考えるのではなく、自分の思ったことを素直に行動に移せばいいと思うな。
のんちゃんのちょっとした心遣い、気配りがやがて帰ってくるから。
ただいま (^^)/
のんちゃんこんばんは^^
今回のブログは素敵な思いや言葉がいっぱい詰まっていますね♪
心癒される気分になれました。
ありがとうございます(o^―^o)