晴耕雨読を心の中で感じると穏やかな毎日になる。
晴耕雨読…晴れた日には田畑をたがやし,雨の日には家で読書すること。自分でどうこう出来ないことに動じないで、その日に、その時に出来ることを楽しみなさい。
昨日は足助での出店でした。朝から、結構な雨。やるかな〜どうかな〜と思いながら足助に向かいました。
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出張予定の日に、イベントの日に、楽しみにしていたことがある日に、雨のことってありますよね。雨どころか台風が来るかもしれないし、雪かもしれない。屋外の場合、それ自体が中止になってしまうこともあるかもしれない。
3年前のある雨の日、お客さんに「今日は、天気が良くないですね。」と話し始めたことから、こんな会話になりました。
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私「今日は、あいにくの雨ですね。」
Kさん「あなたにとって、雨は悪い事ですか?」
私「ん〜、そうですね、でも雨があるから晴れのありがたみを感じられるし、植物も育つし、雨も必要だなって思います。」
Kさん「という事は、やっぱり雨は良くない事、でも必要な事、という認識ですね。」
私「ん〜…。そうなのかもしれません。」
Kさん「すべての物事には、良いも悪いもありません。雨は、雨でしかない。晴れは、晴れでしかない。いいも悪いもありません。雨の日は、雨を受け止める。晴れの日は、晴れを受け止める。先入観で決めつけちゃいけない。生きていれば必ず晴れも雨もあります。誰かがどうこうできることではないし、どうこうするものでもない。その日その日を感じてみるのも面白いですよ。」
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そんな話をしてもらいました。自分にとっては深く心残る言葉でした。それからいろんなものの捉え方が変わっていきました。
始めたばかりの頃は、やりたい仕事がたくさんあるのに、お客さんのいない時間を持て余してしまうのがもったいないなと雨の日に対して思っていました。私にとっては、それがストレスになっていることに気付きました。でも、天気って、私がどうこうできることじゃない。だったら、そういうストレスがかからないように、外でも事務作業できるように、自分で工夫したらいい。ということで、ある時から車内にノートパソコンとwifiルータを用意するようになりました。読みたい本を常備するようになりました。
そして、そんな雨の中来てくれたお客さんと、いつもできないようなのんびりした空気と会話を楽しむようになりました。雨だからこそ、出来ることを楽しむようになりました。
そしたら、雨に対してフラットな感情を持つようになりました。雨もけっこう好きかもしれない。そう思うようになりました。
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自分が、どうこうできないことに感情を左右されるのはもったいない。だったら、自分が選択できることや操作できることに焦点を当てたほうがいい。会社が、こう決定した。相手と、相性が合わない。自分が覆せない規則がある。怪我をしてしまった。
自分がどうこう出来ないことがあるとしたら。それで悩んでも、どうにもならない。自分が変えれる部分に意識を向けた方が、ストレスは溜まりにくいのかもしない。
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あるお客さんの話です。
彼は、高校の時に、部活で怪我をして将来有望だったはずのスポーツを諦めることになってしまいました。それまでは、常にレギュラーだったのに、試合どころか練習もできなくなってしまった。リハビリをしたけど、引退試合までに間に合わなかった。最後の大会に、3年生の中で一人だけ出られなかった。
悔しい思いもたくさんしたはず。その男の子がこんなことを言ってくれました。
「僕はそれまで、挫折も知らず、勉強も運動もそれなりに出来たから、出来ない人の気持ちがわからなかった。レギュラーじゃない人の気持ちがわからなかった。でも、こうして怪我をして初めて、悔しい気持ちや悲しい気持ちや、他人の気持ちがわかるようになった。優しさに気づけるようになった。だから、怪我をしてよかった。もう一回人生をやり直せるとしても、もう一回、怪我をした方の人生を選びたい。」
そう言ってくれました。きっと強いってこういうことなんだ。かっこよく、美しいなと思いました。
ある人とっては、「怪我をしたせいで、俺の人生は台無しになってしまった」だとしても、別の人にとっては、「怪我のおかげで、人として成長できた」と捉えることができる。
そう思うと、失敗も挫折も雨の日も、怖くないなって思うんです。何が起こっても『〜のおかげで』と思えるような自分でいることが1番大事なんだと思います。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。足助の雨音を聞きながら。cafebusnonの希でした。
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コメント6件
すべては自分の捉え方次第。
何が起きた時に、それをマイナスに捉えれば不幸になるし、プラスに捉えれば幸せになる。
自分を幸せにするのは、他の誰でもない、自分自身なんだよね。
怪我をした彼の話からこんな言葉を思い出しました。
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「幸せな子」を育てるのではなく、
どんな境遇におかれても「幸せになれる子」を育てたい。
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これは、皇后美智子様の言葉。私も娘をそんな子に育てたい。
こんばんは、いつも読ませて貰ってます。そうですよね何事も経験だととらえていれば、前向きに行けそうですね。中々難しいですけど…。
近くに行ったらコーヒー飲みに行きますね。
昨日の14時過ぎ位に、鞍ケ池の公園辺りで、カフェバスノンさんとすれ違いましたよ。「雨降りなのに、足助に行ってたんだね」と主人と話してました。
また、豊田市駅前に伺います。