移動販売のこと〜距離感について〜
日常の移動販売について、シリーズ。書いていたら、とっても楽しくなってきて、改めて、この仕事が大好きなんだなと気付きました。バリスタ という仕事 そして、ちっちゃいお店を持つということ。
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バリスタって、コーヒーを淹れるのだけが仕事じゃなくて、コーヒーや空間を通して、目の前の人を笑顔にできる仕事。来た時よりも、少し優しい気持ちで帰ってもらうこと。そのために、全力を尽くすこと。
それが、自分たちの仕事。だから、大好きです。
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移動販売を始めるときの大きな魅力の1つとしてまず、挙げられるのは資金が少なくても開業できる、ということです。…
が、私はそれ以上に、移動販売ならではの魅力があると思っています。それは、お客さんとの距離が非常に近い、という所です。物理的にも、心理的にも。
以前、店舗のカフェで働いていた時に、お客さんとの距離が遠いことに違和感を感じていました。
『お客さん』と『店員さん』それはそれで、いいのかもしれない。マニュアル化した仕組みも人数が多ければ、必要なこと。それはそれで、いいんだと思う。
でも、マニュアルがある仕事 は、《私じゃなくてもいいんじゃない?》《他の人でも出来るんじゃない?》私には、私にしか出来ない仕事があるんじゃない?
それが、今の形につながっています。
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距離が近い、というのは お互いに、相手を認識している、ということ。他人のようで、他人じゃない。他人ではあるけど、知っている。「おはよう。」とか「いってらっしゃい。」とか。
いつも通りに言える関係、っていうのかな?
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地元を離れて、家族とも離れていた時、仕事場ではないところで、なんでもない日常会話をする場所が
本当に、なかった。自分から人を誘って、遊びに行くっていうタイプでもないから、休みの日は本当に言葉を発しなかった気がする。コンビニの店員さんに「ありがとう。」っていうくらい。笑
別に、深い話を聞いて欲しいわけじゃない。ただ、自分っていう存在を認識してくれている人がいたら、場所があったらいいな、って思ってた。移動販売って基本的に規模が小さく、小さな商売でもあるから、そんな場所になれる可能性が高い。
自分とお客さん そして
お客さんとお客さん
お客さんとお客さんが、当たり前のように何気ない会話ができるのって、私にとっては、大きな魅力だなって思います。
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喋りたかったら、喋ったらいい。喋りたくなかったら、喋らなかったらいい。
少し離れたところで、静かに飲んだっていい。本を持ち込んだって、青空をぼーっと眺めたっていい。
次のお客さんが待っているから、って気を使って帰ることもない。お気に入りの場所で飲むこと、が1番の特等席。そんな自由さが、好き。そんな距離感が、好き。
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この仕事に、私は生き方を気付かせてもらった。
この仕事に、私は人として大事なことを教わった。
仕事から得るものって、お金だけじゃない。もっともっともっともっと大きなものを得ている。
働くことを通して、幸せを感じられる人が増えること。その手伝いが出来たら、いいなあ。
**********NON**
はじめまして!今日自転車でノンさんのコーヒーが飲みたくてはじめて行きました!美味しかったです!これからも美味しいコーヒー飲みに行きます!