【美味しい珈琲】家で淹れるならミルは必須
せっかくおうちで珈琲を淹れるなら、ミルは必須アイテムです。
コーヒー豆を買うときに、「豆のままでいいですか?お挽きしますか?」と丁寧に言ってくれるお店が結構あります。でも、ちょっと待ってください。ここで豆を挽いてしまったら?おうちで淹れる意味があまりないような気がします。
おうちで飲むコーヒーの良いところは【挽きたて淹れたてで酸化していないコーヒーを飲めること】なぜお店で豆を挽いてもらわない方が良いのかというと、コーヒー豆は挽いた瞬間から1秒ごとに酸化してしまうため。
挽くことによって、一気に表面積が増えて香りは抜けていきます。そして、酸素を取り込む面積も増えるので、酸化していきます。その結果、香りや風味だけでなく嫌な酸味が後味に残るようになります。
その上、酸化したコーヒーは胃への負担も大きく、胃がむかついたり胸焼けしたりする人もいます。昔は、酸化したコーヒーを平気で出す喫茶店も多かったのですが、コーヒー文化が発展してきた今は、あまりないように思います。
スターバックスやマクドナルドなんかも、一定の時間が過ぎたら廃棄しているはずです。(それでも1時間も経っていたら、コーヒーの味は相当変わってしまっていると思います。)
ちなみに、挽いてから時間が経っていても酸化しますし、淹れてから時間が経っても酸化します。さらに言えば、焙煎した豆は日に日に酸化していきます。ただし、豆のままの状態であればそのスピードはそんなに早くはありません。よく自家焙煎珈琲のお店で豆を買うと、賞味期限として焙煎した日にちから1か月くらいの長さで書いてあります。賞味期限を1日過ぎたから、飲むことが出来なくなる!というよりは、美味しく飲める期限であり、期限に関わらずなるべく早く飲みきってほしい、というお店からメッセージかなと思います。
ミルの種類
ミルは手挽きのものや自動のものなどありますが、自分のコーヒーを飲む頻度によって選ぶといいです。以前、コーヒーを1日にたくさん飲む人が手動のミルを使っていたところ、豆を挽き過ぎで腱鞘炎になってしまったという話を聞きました。確かに、豆をたっぷり使う人は結構ハンドルを回さないといけない。それにしても、腱鞘炎って。どれだけ飲んだのかちょっと気になります。
1日にたくさん飲む人には自動のミルがオススメ
コンパクトで、値段も良心的で使いやすいのがカリタのナイスカットミルです。挽き具合もかなりの細挽きから粗挽きまで簡単に調整できます。
淹れたコーヒーを飲んでいて、雑味が出るようになったり、微粉が多くなってきたと感じたら中の刃を取り寄せて付け替えることが出来ます。
また、ネジを開けて掃除することも美味しいコーヒーを淹れるために大切です。
また、押している時間だけ豆が挽ける(押し時間によって、細かさが調整できる)タイプは、あまりお勧めしません。粒子の大きさがバラバラになってしまいますし、微粉が多く出てしまうこともあります。(微粉が多く出ると、えぐみや嫌な苦味などの味を感じやすい)
たまに飲む人は手挽きのコンパクトなものを
週末の朝だけ自分で淹れたい人や、そんなに一度に大量に淹れない人は手挽きのミルがおすすめです。場所もとらないし、挽いている時間もいい香りとカリカリという心地よい感触を楽しめます。
セラミックのコンパクトなタイプは、アウトドアにも適しています。ポーレックスのコーヒーミルは、使いやすいのでキャンプ用に愛用しています。
多少時間がかかりますが、それもまた楽しい時間になるかなと思います。そもそも、コーヒーって急いで淹れるものじゃないですし。
「豆は挽きますか?」に思うこと
豆を挽いて売るのは、お店にとってプラスかマイナスかと考えてみたのですが、これってマイナスじゃないかなと思うんです。
確かに、ミルを持っていないお客さんには売れなくなってしまうかもしれないけど…
もしも、自分が自信を持って焙煎した豆だったと考えた場合【挽いてしまって、わざわざ美味しくない状態】に自分でしてしまうのって、心苦しいような気がします。しかも、その状態のコーヒーを飲んで自分の商品を判断されてしまったら、とても悲しい…。
本来は、豆を挽いてくださいと言われた時に、きちんと説明して納得してミルを買ってもらえるのが一番いいんでしょうね。それでも挽いて欲しいのであれば、それはもうドリップパックでもいいんじゃないかと思ったりします。小分けにして密封してくれている分、保存状態もいいでしょうし。
日本のコーヒーに対する認識は、昔よりはだいぶ良くなってきたと言われますが、まだまだそうではない部分もありそうです。
よく「自分で淹れると豆が膨らまないんだよね~」と言っている人の話をよくよく聞いてみると、挽いてある豆を使っているということがあります。
そりゃあ膨らまないよ!って総ツッコミが入るやつです。
せっかく家で飲むならコーヒーミル、ぜひ検討してみてください♪
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