地元ではない場所で始める理由
私のいつもいる豊田市駅は《地元》ではありません。
この仕事を始める前に、豊田市駅に来たことは3,4回。(学生の時に、おいでんまつりの花火とかで来てました)
よく聞かれるのが「なんで豊田でやってるのですか?」という質問。
その理由は、3つ。
1つ目は、頭のなかで描いていたお客さんが豊田に多いと思ったから。(働いている方の出勤途中や休憩中に、利用してもらえたらいいなと思っていた。そして、ちょっと仕事で疲れたときのリフレッシュやおさぼりポイントにも。)
2つ目は、《自分の地元ではない》から。
3つ目は、本当にありがたいご縁を頂いたから。
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特に2つ目は、重要な点でした。
なぜ、地元ではない場所がよかったのか。
お店を始める目的が《地元に貢献したい・盛り上げたい》だったら、まず地元でやったほうがいい。その為に始めるのだから、それ以外の場所は候補に浮かびもしないはず。
目的がそれなら、それが正解。
ただ、私は周りが《知らない人ばかりだからこそ》出来ることをしたかった。
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例えば、友達のやっているお店に行った場合や、どこかのお店に知り合いを通じて連れて行ってもらった場合。お店のサービスが良くなるのは当たり前だ。
お友達の、お友達。家族の、知り合い。共通の知り合いがいるetc…
こういったつながりは本当にありがたいもので、最初の方は大きな力になってもらえることは間違いない。知り合いから始まって、どんどん広がっていくのはとても素敵なこと。
ただ、友達や知り合いに感動と驚きは与えにくい。なぜなら、笑顔もサービスも友達ならば当然だ(と思ってしまいやすい)からだ。
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逆に、私が今まで感動したサービスってなんだろう?と考えた時に思い浮かぶのは、全く知らない土地や初めてのお店、もう二度と出会わないかもしれないお店に行った時。
《もう、二度と会わないかもしれないのに素敵なおもてなしを受けた》と思った時。
初めてあったのに、なんだかとっても居心地の良い空間を作ってもらった時。
そんな時には、感動するし、心に深く残る。そして、誰かに伝えたくなる。
地元でも、それが出来ないというわけではないけど、少し離れたほうがよりその傾向は強くなる。
私は、友達のたまり場を作りたかったわけではない。お客さん同士も、「新しい出会いがあったな、面白い人に出会えたな」「知らない人だからこそ、刺激になったな」そんな雑然とした空間、歯切れ良い関係の場所を作りたかった。
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初めまして、から築く関係は、なんだか好き。
目の前の人が、どういう人なのか最初は印象からしか分からない。でも話していくうちに、少しづつ知っていく。
ゆっくりと。そして、しっかりと。
こうして出来た関係は、何にも変えられない宝物。
私は、今まで来てくれた方々を、ずっと覚えてる。本当に大好きなのだ。今は離れてしまっても、もう会えることがなくても、ずっと大切で大好きな人なのだ。
世の中には、素敵な人がいっぱいいる。老若男女問わず。
日々そういう素敵な人にたくさん出会える今は、本当に楽しい。
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最後に、少し前に読んだ本で好きだったフレーズを。
《初めてのお客様には、まるで常連のお客様のように接しなさい。そして常連のお客様には、まるで初めてのお客様のように接しなさい。》
なかなか難しくはあるけれど、とても好きな言葉です。
だーれも知らない場所に飛び込んでみるのも、けっこう面白いですよ♪
最後までお付き合い頂きありがとうございました。豊田市駅の移動カフェcafebusnonの希でした。
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コメント4件
誰も知らないような所に
飛び込みまくって早幾年。
そもそも地元が全然違う所なんですよね…
σ(^_^;)
いい加減に腰を据えたいなぁ、と考える
今日この頃ですw
のんちゃん、おはよ。
2つ目の《自分の地元ではない》については、あのお店で最初に話しました。
僕の話す内容をイメージしながらだから正しいかどうか分からなかったと思うけど、「移動販売において、一番難しいこと」が出来てる。不安や苦労もあったと思うけど、きっと今が楽しいはず。だと。
最後のサービスについては、僕が体験したことそのままです。
知り合いから聞いて1回行ってみたいからの始まりだったけど、今ではあの場所にいるのが普通になってる(笑)きっと他のお客さまも同じだと思う。
数ヶ月の間に、小さい子からお爺ちゃん、お婆ちゃんまで沢山の人と知り合い、友達になれた。
僕も、初めましてから繋がる関係は好きです。
のんちゃんは自分が受けた印象や感覚を何らかの形にすることが出来る人だよ。
今に感謝だね*ˊᵕˋ)੭